6月9日夜、チムサーチョイ・ビクトリア湾の巨大ラバーダックが39日間にわたる展示を終えた。同日は1000人余りの市民や観光客が別れを惜しみ、終了時間が近づくと花火とともにラバーダックの生みの親であるオランダの芸術家、フロレンティン・ホフマン氏が登場。香港の熱狂ぶりに感謝の意を表した。
期間中、悪天候や暑さの影響で一度は空気が抜け、メンテナンスの必要から一週間展示を休んだが人気は衰えず、主催した九龍倉(ワーフ)によれば、期間中は延べ700万人、1日平均延べ20万~24万人、週末は1日延べ30万人が訪れた。ラバーダックは人の流れを変え、海港城(ハーバー・シティー)やその一帯に経済効果をもたらした。キャラクター商品を販売した付近の新聞スタンドの店主は、期間中に1万個以上のミニラバーダックを売り、1カ月近くで通常の半年分に当たる6万香港ドルの利益を上げたと語った。また、関連メニューを提供したレストランでも売り上げが通常比50%増加したという。
香港城市大学の梁偉強・主任は、ここ数年景気も後退気味で気分が沈みがちだった香港の人々にとって、ラバーダックは久々の明るい話題だった。誰もが童心に帰って単純に楽しむことができたことがブームの要因だろうと分析した。
ラバーダックはこれまでにも世界各地を旅し、2009年には大阪で展示されている。香港で展示されたものは高さ16.5メートル、幅19.2メートル。次の展示先はアメリカとなる予定。6月10日付け『星島日報』『晴報』などが報じた。
さよならラバーダック! 延べ700万人が観賞 http://t.co/1vNORfMt9g
— News9plus2 (@news9plus2) June 23, 2013