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2013.07.27

世界一の超高層ビル、当局が建設中止

 7月20に着工を開始したばかりの湖南省長沙市の超高層ビル「天空城市(天空都市)」の建設が23日、当局の要請で中止となった。湖南省住房和城郷建設庁によると、同ビルはまだ建築許可を取っていないという。外界からも、完成予定が来年4月と工期があまりにも短く、コストも低過ぎることや、火災や地震など防災に対する備えやビルの運営、メンテナンスなど全体的な考慮がなされていないのではと疑問の声が上がっていた。
 天空都市は高さ838メートル、総工費90億元。湖南省長沙市の望城区に建設予定で、完成すればドバイの「ブルジュ・ハリファ」よりも10メートル高い世界最長の超高層ビルとなる。だが、工期は8〜9カ月と非常に短い。着工式の記者会見で同プロジェクトを行う長沙市・遠大科技集団の張耀CEO(最高経営責任者)は、「別の場所で6カ月掛けて建物のパーツを製造し、それを現場に持って行って4カ月で組み立る。来年1月に基礎工事完了、4月に完成、5〜6月には入居を開始させる」と語った。また、工事を請け負う中建五局も「難易度の高いプロジェクトだが、努力すればできる」と自信のほどをうかがわせていた。7月21日付け鳳凰網(ifeng.com)、7月26日付け『星島日報』が伝えた。


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