国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」は2月12日、世界の報道の自由度を調査したリポート「世界報道の自由指数2014」を公布した。香港は昨年から3位下がって世界61位。順位は年々低下の一途をたどっている。
12年間で43位も後退
調査は世界180カ国・地域を対象に行われた。同調査が始まった2002年の香港の順位はアジア諸国でトップの世界18位だったが、最新の指数は台湾、日本、韓国よりも低い世界61位と12年間に43位も下がっている。中国本土も昨年より1位後退して175位だった。
香港の地滑り的な後退についてRSFは、中央政府の出先機関である中弁連(中央人民政府駐香港特別行政区連絡弁公室)が香港メディアに圧力を加えていることが原因と指摘。本土的な審査基準が香港のみならずマカオ・台湾にも蔓延し始めており、中央政府がその経済的影響力を用いてメディアの自主性を阻害していると分析した。
ちなみに1位は昨年に引き続きフィンランドだった。米国は、元米中央情報局(CIA)職員のエドワード・スノーデン氏が暴露した一連の盗聴疑惑が順位を押し下げ、13位から46位に大幅にダウンした。2月13日『星島日報』が伝えた。