電子商取引サイト大手の阿里巴巴(アリババ)を傘下に持つ阿里巴巴(アリババ)集団が早ければ年内にも香港証券取引所に株式公開(IPO)を行う見通しだ。同集団の資金調達額は30~40億米ドル(約232.6~310.1億香港ドル)と見積もられ、モルガン・スタンレーとクレディ・スイスが「保薦人(スポンサー)」を務めると報じられている。2行ともコメントは控えている。
1999年設立のアリババ集団はわずか14年で中国本土の電子商取引最大手に成長。2007年に子会社のアリババを香港で上場させた際、56万人の個人投資家が申し込み、倍率は256倍、凍結資金は計約4500億香港ドルに上るなど同年最大のIPOとなった。
2012年、上場を廃止して私有化した後は集団での上場計画が練られていたようで、昨年5月にヤフー株を20%取得するなど上場に向けた準備が進められていた。同集団の馬雲(ジャック・マー)会長兼CEO(最高経営責任者)は今年5月にCEOを辞任すると発表しているが、同集団はこれも上場に向けた重要な一歩であると強調している。1月17日付『星島日報』が伝えた。