中国本土南部の各省で大雨による被害が相次ぐ中、7月18日に広東省深圳市のビルの天蓋が突然崩落し、雨宿りをしていた20数人が生き埋めとなった。天蓋はコンクリート製で長さ約20メートル。消防車7、8台が駆けつけ、公安職員とともに救助にあたったが、3人が死亡、12人が負傷した。
事故があったのは羅湖区宝安北路の深圳国際商品交易大廈。3階には同区の職業紹介所が入っており、常に人の出入りが激しかった。天蓋は地下にある中国工商銀行の正面入り口上方に造られており、スチール部分がさびていたところに大雨が降ったことで崩落したとみられている。
事故後、中国紙『深圳特区報』は「(天蓋は)以前からひびが入っていたが修理されないままだった」と語る市民の声を掲載。またある市民は、2011年に同市でユニバーシアードが開催された際、街の外観を良くするために多くの建造物が建てられたが、そのほとんどは手抜き工事。事故のあった天蓋もその一つだと語った。7月19日付け『星島日報』が伝えた。