中国各地では春節(旧正月)に爆竹をならし花火を上げて派手に祝う習わしがあるが、中国国家環境保護部が公表する各都市のAQI観測ネット上では爆竹や花火が原因で微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が一時的に急上昇する現象がみられた。
2月11日付け『星島日報』によれば、大気汚染が懸念される中、今年は市民による爆竹や花火は控えられる傾向にあったものの、広州市では数時間で10カ所の観測地点のPM2.5の濃度が急激に上昇し、24時間前と比較して平均2〜3倍に跳ね上がった。郊外は特にひどく、花都師範駅の旧正月1日(今年は2月10日)午前2時の観測では1立方メートル当たり93マイクログラムと同3倍近く上昇した。
また、大晦日(今年は2月9日)の夜の北京市内の汚染具合は依然として深刻なレベルに達しており、PM2.5の濃度は平均で1立方メートル当たり400マイクログラム、最も高い定点観測地では1時間の濃度が同1000マイクログラムを超えた。