広東省東莞(とうかん)市のビーフン製造工場で汚れたコンクリートの床にビーフンを直接置き、裸足のワーカーがその上で作業する光景や、ビーフンの上で眠るワーカーの写真がネット上に流出し、衝撃を与えている。ネットユーザーの批判を受け、東莞市食品薬品監督管理局(東莞市食薬監局)は写真の工場を特定。工場は操業を一時停止している。
6月7日、あるグループが問題の写真をネット上に公開した。『命がけの盗撮:ビーフン製造業の衛生が憂慮される』とタイトルが付いた写真は瞬く間にユーザーの間で転送され、「東莞の臭い足ビーフン」と名付けられた。
写真には、工場の床の上に置いたビーフンの上で作業する裸足のワーカーが映っていた。また、積み上げたビーフンの上で仮眠を取るワーカーの姿もあった。工場内は狭く、床は汚れ、生産エリアも梱包エリアも区別されていなかった。
写真を見たユーザーの強烈な反応に東莞市食薬監局は重い腰を上げ、「『臭い足ビーフン事件』の捜査状況に関する公開書簡」を公布。市内17社のビーフン工場を検査し、写真に映っていた工場を「東莞市道滘同成米製品厰」と特定。同工場の操業を一時停止させ、現在ワーカー全員に研修を受けさせていることを明らかにした。
同工場の責任者は、問題の写真が2014年の春節(旧正月)前の夜勤時のものであることを認めた。責任者は、当時は忙しく、ワーカーの管理が行き届かなかった。写真に映っているワーカーは1人を除き全員すでに離職していると語った。
東莞市の道滘鎮には計15社のビーフン工場があり、珠江デルタの総販売量の8割りを占める1日当たり計800〜1200トンのビーフンが製造されている。6月12日付け『星島日報』などが伝えた。
↓写真掲載記事(中文)
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