4月5日現在、中国本土のH7N9鳥インフルの感染確認は計16件。華東地域に集中しており、うち6人が死亡している。
一方、香港では先月上海市に出掛けた7歳の女児が香港に戻ってからインフルエンザと発熱の症状を呈し、病院で隔離治療を受けている。女児は上海市で家きんに接触していた。その後、検査で女児は陰性と判明した。
香港食物及衛生局の高永文・局長は仮に香港で感染が確認された場合、香港のすべての家きんを処分し、中国本土からの家きんの輸入を停止すると公表。香港の家きんの卸売り市場・街市(公設マーケット)の清掃を徹底するとともに、市民に野鳥と接触しないよう呼びかけた。また、出入境所での検疫を強化し、旅客が健康状況を自己申告する健康申告カードの復活もあり得るとした。
香港は人口密度が高く人の往来が頻繁なことから伝染病が大流行しやすい。1997年にH5N1鳥インフルエンザの人への感染が確認され6人が死亡、2003年にはSARS (重症急性呼吸器症候群)が猛威をふるい多数の犠牲者を出している。