4月5日付け『星島日報』は、上海市の有名病院の医師が今年に入ってから原因不明の重症肺炎の患者が急増し、死亡率は20〜30%に達していたことを明かした。患者の血液サンプルを検査しなかったため感染の確認はできないが、死亡した人の中にH7N9鳥インフルエンザの感染者がいた可能性もあり、大量の隠れ感染者が存在する懸念は拭えない。
中国本土で最初にH7N9鳥インフルの人への感染が確認されたのは上海市の87歳の男性患者で、2月に発病後、前述の病院に入院し、その後死亡。当時はH7N9鳥インフルの知識不足から、患者を完全に隔離してはいなかった。
日ごとに感染者が増える中、華東地域ではH7N9鳥インフルの予防に効果があると公布された板藍根(バンランコン)などの漢方薬材が品切れとなり、マスクの売り上げが2倍になっている。