4月20日早朝、四川省雅安市蘆山県を震源とするマグニチュード7の地震が発生。21日朝8時までに1165回の余震を観測した。現段階で死者は約200人、負傷者は1万人以上、被災者は150万人に上っている。
被災地では救援隊や医療関係者などが続々と到着し、夜を徹しての救助活動が行われているが、被害の全容はいまだ分からず、多数の人が生き埋めとなっているもよう。また、地震の影響で道路が寸断されたため陸の孤島となった宝興県では2500人以上の負傷者が出ており、ほぼすべての家屋が倒壊。電気、通信も遮断された状態となった。200人余りの救援隊が徒歩で8時間かけて同県に向かい、午前10時に到着、救助に当たっている。宝興県で倒壊した家屋の一部は5年前の5月12日に発生した四川省汶川大地震後に再建したものだという。
地震発生後、蘆山県で陣頭指揮を行う李克強・首相は、救援隊や関係機関に対して人命を最優先し迅速な救援活動を行うよう重ねて要請した。21日付け『明報』『星島日報』が伝えた。