8月14日、胡潤研究院(フージーワーフ研究院)とシンクタンクの群邑智庫は中国本土の最新富豪リポート『2013年胡潤財富報告』を発表した。それによると、本土の31省・市・自治区で資産1000万元以上の富豪は105万人に達し、前年比3%増の3万人増。うち、資産1億元以上の大富豪は6万4500人で同2%増の1000人増加した。ともに増加数は過去5年で最低となったが、それでも本土には1300人に1人は1000万元クラス、2万人に1人は1億元クラスの富豪がいる計算になる。地域別では北京市が18万4000人と最多、次いで広東省の17万2000人、上海市の14万7000人だった。
本土の富豪は主に企業家、株投資家、不動産投資家、ゴールドカラーの4つに分類できる。うち、企業家は富豪全体の50%を占める約53万人で前年比2万人増。資産に占める会社の割合は70%、平均して260万元の自宅住居と20万元の自家用車を有していた。
株投資家は富豪全体の15%を占め、同5%減の約16万人。資産に占める株式投資の割合は30%で同10%減。平均して450万元の自宅住居と200万元の投資用不動産、50万元の自家用車を有していた。
不動産投資家は富豪全体の15%を占める約16万人で同1万人増。資産の半分は投資用不動産で、同時に平均して400万元以上の自宅住居と70万元の自家用車を持っていた。
4類目のゴールドカラーは大企業や多国籍企業などの幹部層で、高額な年収やボーナスなどが安定的に得られる人たちを指す。ゴールドカラーは富豪全体の20%、同5%増の約12万人。平均して550万元以上の自宅住居と300万元の投資用不動産、50万元の自家用車を所有していた。
近年は中国経済の減速が株式市場の低迷を招き、富裕層にも影響を与えている。中でも1億元クラスの株投資家は前年の半分まで減少し、大富豪全体のわずか5%に当る3200人となった。その一方、不動産投資は依然として最もポピュラーな投資方法となっており、前年比4%増の64%。1000万元クラスの半分、1億元クラスの66%は投資用不動産を有していた。
このほか富豪はソーシャルメディアをよく活用し、食の安全や健康に関することに敏感で、多くが海外に不動産を持ち、子供を海外留学させる、もしくはすでにさせていたという。8月15日付け『新京報』が伝えた。