2014年中国富豪ランキング　IT御三家が3位独占

　米経済誌『フォーブス』は10月29日、中国本土の富豪ランキングを発表。純資産10億米ドルを有する本土の富豪は昨年の168人から242人に増加し、BATと呼ばれるIT御三家が3位までを独占した。

　中でも注目されるのは初の1位に躍り出た中国電子商取引最大手の阿里巴巴（アリババ／Alibaba）グループ創始者、馬雲（ジャック・マー）会長。9月に米ニューヨーク証券取引所で史上最高額の新規株式公開（IPO）を成功させたことにより、マー会長の純資産は昨年の71億米ドル（昨年は8位）から今年は195億米ドルに膨れ上がった。

　2位は純資産147億米ドル、中国検索最大手、百度（バイドゥ／Baidu）の李彦宏CEO（最高経営責任者）。3位は純資産144億米ドル、騰迅（テンセント／Tengxun）の馬化騰CEOとIT御三家が独占した。

　また、世界的に市場シェアを拡大しているスマートフォーンメーカー小米（シャオミ）の 雷軍CEO、中国電子商取引2位で5月に米ナスダックに上場した京東商場（JD.com）の 劉強東CEOもそれぞれ8位と10位にランクインするなど、IT起業家の躍進ぶりが目立った。

　一方、昨年1位だった不動産デベロッパー「万達集団」の王健林・董事長は4位に後退。また過去数年にわたって1位を独占し続けた飲料最大手「娃哈哈集団（ワハハ・グループ）」の宗慶後・会長は6位となった。ランキングトップ10は以下の通り。10月29日付け『光明報』『四川新聞網』などが伝えた。

※単位：米ドル
資料：『四川新聞網』