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2013.10.08

中国国際航空、消費期限切れ機内食で30人食中毒

 10月6日、新疆ウイグル自治区から北京に向かう中国国際航空(エアチャイナ/CA)の機内で、機内食として配られた消費期限切れの「牛肉焼餅(牛肉入りの焼きパン)」を食べた乗客20〜30人が次々と腹痛やおう吐、下痢などの食中毒の症状を呈した。これについてエアチャイナは、「焼きパンの消費期限は切れておらず、印刷ミスだった。20~30人が食中毒とはオーバーだ」とコメントしている。
 10月8日付け『星島日報』が『北京晩報』の報道とした伝えたところによると、ビジネスクラスに家族と一緒に搭乗した女性が配られた焼きパンの袋を見て、消費期限が4日過ぎていることに気付いた。女性の夫と子供はすでに焼きパンを食べた後だったが、女性はキャビンアテンダントに、すぐに乗客に知らせて機内食をすべて回収するように言った。だが、キャビンアテンダントはこれを拒否。女性の機内食は交換するが、乗客に知らせることも、回収することもできないと答えた。女性の証言では、その後30分ほど経ったころにまず機内の子供2人がおう吐し始め、ほどなくして食中毒の症状を訴える人が続出。女性の夫と子供も腹痛を訴え、トレイには長蛇の列ができた。
 飛行機は同日夜7時に北京に到着。空港でキャビンアテンダントは乗客に対し、この件は地上勤務の職員2人が責任を持って対応に当たると言ったが、この職員2人は「よく分からない」と対応もそこそこにどこかへ行ってしまった。乗客の多くは疲れていたこともあり、責任を追及するよりも早く帰宅したいと空港を後にし、女性と家族だけが残された。その後、女性が事件をメディアに訴えたことで、エアチャイナ側は初めて女性を病院に連れて行くなどの対応をしたという。

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