「女鬼子は中国から出ていけ!」。華やかな開幕式の舞台に登場したAV女優を迎えたのは歓声でも拍手でもなく、罵声と生卵だった。
8月1日、遼寧省大連市で開催された「大連国際成人節(大連インターナショナル・アダルトフェア)」の開幕式に日本からゲストで出席したAV女優の北川杏樹と丘咲エミリが、会場にいた十数人のおばさん軍団から生卵を投げつけられる騒動があった。
ここ数カ月、同様のアダルトフェアは西安、ハルビン、天津など中国本土の複数の都市で開催されているが、このようなフェアに反対する市民は少なくない。大連市での開催にあたり、主催者側は性風俗反対を唱える市民が騒動を起こさないよう警備を強化し、入場口でのX線による手荷物検査を行っていた。だが、騒動を起こしたおばさん軍団はこの検査を難なくすり抜け、数百個の生卵が会場に持ち込まれた。
午前10時ごろ、北川と丘咲の2人が壇上に現れると、「やれ!」という掛け声と同時に生卵が一斉に2人目がけて投げつけられた。2人は逃げることもできず、全身生卵でドロドロになり声を上げて泣いていたといい、あたりは一時混乱をきたした。8月4日付け『星島日報』が伝えた。
※鬼子(グイズ)は戦時中の日本兵に対する中国語の蔑称。一般には「日本鬼子」という