中国ブランドのスマートフォン「小米(シャオミ)」が快進撃を続けている。米国のコンサルタント会社Canalysの統計によると、小米の今年第2四半期の中国本土での販売台数は1499万台、市場シェアは第1四半期から3.3ポイント上昇して14%に達し、韓国サムスンの12%を抜いて国内トップに踊り出た。
小米の平均価格は1台2000人民元。「サトウキビジュースの価格でガチョウローストの味を」。いわゆる低価格・高品質をモットーに、小米科技が2011年8月に販売を開始。わずか数年でサムスン、米アップルといった世界ブランドに脅威を与えるまでに成長した。
サムスンの今年第1四半期の本土のシェアは18.3%だったが、第2四半期は6.3ポイント下落の12%に落ち込み、中国系の聯想(レノボ)と酷派(Coolpad)のシェアと並んでいる。アップルの本土シェアはベスト5入りもしていないが、iPhone6の発売でどのように順位が入れ替わるのか注目される。
小米科技は2010年4月に雷軍・最高経営責任者(CEO)が創設した中国北京市のソフトウエア会社。1969年生まれの雷氏はかつてキングソフト(金山軟件)のCEOを務め、現在は同社の筆頭株主。小米は今後、本土以外にインドと東南アジアに販売攻勢をかける予定で、2015年には全世界で1億台の販売目標を掲げている。8月6日付け『信報』などが伝えた。