香港貿易発展局(HKTDC)のリポートによれば、中国本土の中産階級はますます品質やサービスを重視するようになってきており、特に品質に対する要求は切実で、海外ブランドや合弁企業の商品を好む傾向が強いという。HKTDCは、香港系企業がブランドを設立したり、海外ブランドと提携することでビジネスチャンスがねらえるとアドバイスしている。
リポートは、2012年12月〜2013年1月に北京・上海・広州・成都・武漢・沈陽・南京・常州の8都市に暮らす1600人の市民を対象に行ったアンケートを基に制作された。それによると、回答者の81%が「過去1年間に海外の有名ブランド品を購入したことがある」と回答。中産階級にこの傾向が強く、購入品で最も多かったのは衣類の74%だった。また、52%は「価格が高くても有名ブランドを好んで購入する」、60%は「同じように中国で生産していても、合弁企業のブランドを購入する」と答えた。
品質へのこだわりも強く、76%は「まず品質を気にする」、68%は「販売スタッフが商品やサービスについて専門的な知識を持っているかどうかが購入の決めてとなる」と回答。有機商品の購買頻度も上がっており、76%は「少し高くても汚染されていない商品を選ぶ」と回答した。
現段階では中産階級の57%が知名度の高いブランドを好む傾向にあったが、一部消費者の間では、知名度がさほど高くないブランドを購入する動きも出ている。8月1日『星島日報』が伝えた。