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2014.01.13

SARSより怖い、PM2.5で中国から香港人がUターン

 深刻化する中国本土のスモッッグに、香港人が本土を引き払い香港に戻る動きが広がっている。「SARSより怖い」「室内にいて呼吸するだけで体がむしばまれていく」。昨年、中国工程院の鐘南山・院士は本土の大気汚染をこう形容したが、1月13日付け『太陽報』は、あまりの空気の悪さにに本土の仕事を投げ打って香港にUターンする香港人が増加傾向にあると報じた。
 鐘院士は広州市の呼吸器系の医師で、2003年のSARS (重症急性呼吸器症候群)発生時にその重大性を予見し、本土のSARS 制圧に尽力したことで知られる。

外出控える日々
「毎日想像もつかないような視界の悪い日が続く。腕を伸ばすと、自分の指が見えないくらい」。あるプロジェクトリーダーの求人に受かり北京に駐在した新卒の香港人男性は、当初は意気込んで本土に向かったが、一昨年から発生した深刻なスモッグの影響で体を壊した。同じく北京で仕事をする同級生も、毎日の出勤と帰宅はタクシーを使い、休日は一歩も外に出ないようにしている。2人は春節(旧正月)明けに北京を引き払い香港に戻るという。

 「環境が悪過ぎる。社長からは昇給と昇進を提示されたが、健康が一番大事」。上海でマーケティング部の責任者を任されている香港人男性も、スモッグに覆われた生活はもうたくさん、退職願を出した、3カ月後には香港で仕事を探すと語った。

 本土の香港系企業はまだスモッグによる大きな影響を受けていないが、一部企業ではスタッフにマスクを支給したり、オフィスに空気清浄機を増設してPM2.5に対応している。
 香港の医師は、香港も空気は良くない。Uターン組が本土のスモッグの影響ですでに鼻炎を起こしていたら、香港に戻っても発作は続くだろうし、ひどい場合は合併症を引き起こすこともあると語っている。

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