上海証券取引所は9月26日、香港と中国本土の投資家の双方向の証券取引「滬港通(上海香港直通車)」における規則を公布。上海と香港の投資家双方に融資株(ローンでの株購入)と貸株(株の空売り)の利用を認めた。
中国当局はこれまで、上海香港直通車ではこの2つの投資行為を禁止するとしており、海外などの投資家のA株に対する興味が薄れるのではとの懸念が広がっていただけに、今回の決定は投資家にとってサプライズとなった。
だが、投資家が利益を得た際に本土の増値税を納める必要があるかどうかなど、依然不透明な部分が多く、施行のタイムスケジュールもまだ正式に発表されていない。
中国本土のマイクロブログ「微博」上では、上海香港直通車は10月1日細則公布、10月27日正式施行と伝えられてもいるが、正式発表は出されていない。9月27日付け『信報』、9月25日付け『星島日報』が伝えた。