人民元レートが連日市場最高値を記録する中、HKMA(香港金融管理局)は4月30日、香港の3月の人民元預金残高が過去最高の6681億元に達したと発表した。人民元の預金残高は6カ月連続して最高値を更新しており、3月は前月比2.5%上昇、人民元による貿易決済の総額は前月比54%増の3408億元だった。
人民元レートはメーデーの大型連休を目前にした4月26日の終値で対米ドルレート6.2208元を付けた。恒生銀行のアナリストは、このまま上昇傾向が続けば年末に中間レートは6〜6.2元まで上がり、香港の人民元預金残高は前海の越境ローン業務の影響などで年末に1億元に達すると予測した。
一方、4月30日付け『新華社』は専門家の警告として、人民元の上昇期待により中国本土にホットマネーが流入し続けているが、ひとたび下落すれば一気に資金流出が起こるリスクがあると報じている。5月1日付け『星島日報』が伝えた。