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2014.01.01

昨年のIPO資金調達額は世界第2位、2014年も楽観

 2013年の香港のIPO(新規株式上場)は過去最高の104社に上り、資金調達額は前年比84%増の1660億香港ドル。米ニューヨーク証券取引所に次いで世界第2位となり、2012年の世界第4位から大きく躍進した。

 12月31日付け『星島日報』、1月1日付け『香港経済日報』によれば、通常、年末はIPOが活気づく時期だが、今年は特に活況を呈し、第4四半期だけで64社、資金調達額は1000億香港ドルに上り、2012年通年の900億香港ドルを超えた。業界関係者は2014年も楽観できると予測している。

 香港の複数の業界関係社の予測では、2014年のニューヨーク市場は米国のQE3(量的緩和第3弾)の段階的な縮小により資金が還流するため、2014年も引き続き盛況となる。また、中国本土のA株市場もIPOに積極的であることから激しい競争が予想される。
 だが、米国経済の回復は投資家にとってハードランディングの懸念が大幅に払拭されることや、近年はA株とH株の利益余剰金の差が縮まっていることから、本土企業のさらなる香港上場が見込まれる。

 このようなことから、香港の2014年のIPOの資金調達額は1800~2100億香港ドル、前年比26%上昇が期待でき、3位以内は死守できるといった楽観的な予想が広がっている。ただ、アリババグループの上場とワトソンズグループのスピンオフ上場の行方が香港の成績を大きく左右することは避けられないもよう。
 

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