並行輸入業者らによる粉ミルクの買い占めを防ぐため、特区政府は輸出入条例『進出口条例』の改訂を行い、香港人および本土観光客の本土への粉ミルクの持ち出しを1人当たり2缶までに制限する見通し。早ければ今月中に施行される。
香港税関の張雲正・税関長は、条例の施行後は大規模な抜き打ち検査を頻繁に行い、違反者摘発のため時間によっては旅客1人ひとりの荷物検査を行う可能性もあるとしている。
香港税関は過去5日間に91件の違法な並行輸入品を摘発し、本土側に通報した。この91件は主に羅胡と落馬州の出入境管理所で摘発され、香港人38人と本土中国人53人が関与していた。うちある本土中国人は一度に40缶の粉ミルクを本土に持ち出そうとした。また、ある香港人はミニバンに72缶の粉ミルクを積んで香港から本土に入境しようとしたところを深圳税関に摘発された。2月7日付け『明報』が伝えた。