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2014.01.16

偽造人民元紙幣で買い物 小学6年生を補導

 昨年末に突如として出現した偽の香港ドル紙幣による混乱が続く中、今度は1月14日に小学6年生の男児が偽造した100人民元紙幣を使用し補導される事件が起きた。男児は数日前にも偽の人民元を使って買い物をしており、このときは店員に気付かれなかった。

 1月15日付け『星島日報』によると、南昌のスーパーマーケットに1人でやって来た男児は、レジで6.5ドルの缶ジュースを購入する際、偽の100人民元紙幣で支払った。子供だったためレジ係も疑うことなく紙幣を受け取り、店に張られた対人民元のレート通りに100人民元を125香港ドルで計算し、ジュース代を差し引いた118.5香港ドルのおつりを渡した。

 閉店後、経理担当が売り上げ金の100人民元札の中に偽札があることに気付き店内の防犯カメラを確認したところ、この男児に疑いを持った。だが証拠がないため通報は控えたという。
 男児は成功したことに味をしめたのか、1月14日に再度このスーパーにやって来て合計16.5香港ドルのお菓子とあめを偽の100人民元紙幣で払おうとしたため、店員が通報した。

 男児が持っていた偽札は真新しく、表面はつるつるとしており、カラーコピーと分かるものだった。警察は男児を補導し、事情聴取を行うとともに、新界地区の男児の自宅を捜索。男児の父親(57歳)の所持品から偽造と思われる100人民元紙幣1枚を押収し、父親を連行した。近所の人の話によると、男児は反抗心が強く、いつも外でたむろして家に帰りたがらなかったいう。
 警察は、非合法集団が子供を利用して偽札を試験的に使用し、成功したら大規模に流出させる作戦だったとみて、偽札の出所を捜査している。

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