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2013.06.21

電動タクシーの充電中に充電装置から煙り

 6月18日、九龍西区何文田の駐車場の充電スタンドで電動タクシーが充電していたところ、充電装置が高温になり突如煙りを出し始めた。タクシーと充電装置はともに深圳市に本社を置く自動車・電池メーカー、比亜迪(BYD)社製で、充電装置の外側のプラスチックが熱で溶けていた。運転手によると、充電装置は先週使用したときも調子が悪く、充電開始から30分経ったころに突然停止したという。事故の原因については警察が調査中。BYD側は充電装置と送電網の接続部が緩んでいたためと説明している。 
 香港では今年5月からBYD社製の電気自動車(EV)45台をタクシーとして導入しており、来年には1000台、2015年までに3000台以上を運行させる予定。これにより、現在使われている1万8000台余りのトヨタ製LPG(液化石油ガス)タクシーは今後、すべて国産の電動タクシーに取って代わるもよう。
 電動タクシーの価格は1台約45万香港ドルで、LPGタクシーの約26万香港ドルの倍近く。だが1キロメートル当たりの運転 コストはLPGタクシーの約0.9香港ドルに対し、電動タクシーは0.26香港ドル。年間で約11万香港ドル節約できるという。充電スタンドは現在10カ所あるが、1回の充電に1時間半から2時間を要するため、運転手の収入が減少するなどの問題も指摘されている。
 今回の事故は香港で初めて起きた電動タクシーの事故となり、BYDの株価は大幅に下げた。6月20日の香港証券取引所(HKEx)での終り値は9.2%下落の29.85香港ドルと、同日の下げ幅が最も大きいH株となった。A株の終り値は8.22%下落の31.84人民元だった。6月21日付け『太陽報』香港電台(RTHK)などが報じた。

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