香港環境保護協会が行ったセントラル占拠のモニタリングで、デモ隊が1カ月間に消費した物資は2億5000万香港ドルに上ることが分かった。内訳はボトルウォーター1000万本余り、ビニールひも19万本、食用品ラップフィルム3500本など。ビニールひもの長さは合わせると香港ーマカオ往復の距離に相当する。また、大量の医薬品が直射日光に晒され使用不能になっているほか、ゴミの9割は分別されていないという。
協会では、仮に物資の2割は市民からの寄付だとしても、残る2億ドル分は出所不明だとみている。同協会幹部は、2011年に香港上海銀行(HSBC)本店の広場が占拠された際は、物資のほとんどはデモ隊が持参していたが、今回は最初の2日間ですでに大量の物資が占拠エリアに運び込まれており、奇妙な印象を持ったとコメントしている。協会ではグループを組んで物資管理の改善、占拠エリアのゴミ処理を行うとともに、浪費を防ぐためデモ参加者に飲料水の持参を求め、無料物資の配布を禁止するよう意見する構えだ。
これに対し金鐘(アドミラルティー)の物資ステーションのボランティアは、物資の痛みを防ぐためケースをダンボール箱からプラスチックケースに換え、飲料水も付近の公園の水を大型のボトルウオーターに入れて使うようにしているほか、飲料水はデモ参観者で持参するよう呼び掛けていると反論。また、リサイクルステーションのボランティアは、セントラル占拠が始まった最初の2日間は2000袋のゴミが出たが、現在はゴミの量も大幅に減っているとコメントした。10月31日付け『商業電台』11月1日付け『太陽報』が伝えた