香港旅遊議会によれば、10月1日の国慶節(建国記念日に相当)から施行された中国本土の旅行規則「中華人民共和国旅遊法(観光法)」が功を奏し、連休期間中の旅行者の苦情がわずか2件に留まったことが分かった。観光法が買い物を強要する不当な店舗の撲滅に効果を上げたとみられている。
だがその一方、国慶節の連休期間中に本土から香港を訪れた観光ツアーは1日平均して191団体、前年同期比44%の減少した。うち旅程にショッピングが組み込まれていない純粋な観光ツアーは全体の65%を占め、買い物ツアーは同45%の大幅な減少となった。
「観光法」は本土の旅行会社の監督強化と旅客のマナー向上などを目的とし、特に旅行会社にキックバックの受け取りを禁じることで、ツアー代金が無料に近い超格安ツアーや指定の店で買い物を強要する買い物ツアーを押さえ込む狙いがある。10月28日付け『星島日報』が伝えた。