4月2日に香港電台(RTHK)が中国本土の報道として伝えたところによると、本土で新たに4人がH7N9型鳥インフルエンザに感染していることが分かった。4人は32〜83歳の男女で、ともに発熱と呼吸器の異常を訴えて先月20日前後に入院、7〜10日後に病状が悪化し、重体に陥った。当局が発表したH7N9型鳥インフルの患者はこれで7人となった。
4人のうち1人は家きん類のと殺などを行う仕事に従事していた。江蘇省衛生庁は、現在、患者と接触した100人余りに類似の症状はみられないと発表している。
本土でH7N9型の感染者が確認されたことを受け、香港では検疫が強化されており、入境者に対する体温検査や、今後は上海市と安徽省からの観光客に対して抜き打ち検査が行われるもよう。
香港の食物及衛生局の高永文・局長は、「今回の鳥インフルは死亡率の高さが懸念される」とし、専門家の初期段階の分析でウイルスは動物間の感染を繰り返すうちに変異した可能性があることを明らかにした。また、上海市で死亡した患者の家族2人がその後、肺炎で死亡したことや、同市で豚の死骸が大量に遺棄された事件について当局に関連性の確認を行いたいとしている。(4月2日付け『星島日報』)