香港特区政府とマカオ特区政府の間には犯罪人引き渡し条約がないため、仮に香港人がマカオで罪を犯しても、マカオに足を踏入れない限り法の網をかいくぐって逃れられ、マカオ当局は動くことができない。
だが先きごろ、マカオの区錦新・立法会議員はマカオと中国本土の間には犯罪人引き渡し条約がある。犯人が本土に入境した場合、中国政府の協力が得られれば逮捕できる。さらに、国際警察のメンバーであるマカオは、世界中に指名手配することも可能。マカオと犯罪人引き渡し条約を結んでいる国・地域はマカオ警察から通達があれば、犯人を逮捕・引き渡すだろうと指摘した。
両地の犯罪人引き渡し条約については、香港の法律行政を管轄する香港律政司も締結していないことを認め、香港政府は犯罪者をマカオ警察に引き渡すことができないと語った。ただ、香港の汚職捜査機関、廉政公署(ICAC)は、香港のICACとマカオのICACには捜査協力システムがあるので、両地の法に基づき捜査の協力はできるとコメントした。7月25日付け『太陽報』が伝えた。