中港のあつれきは未だ収まる気配はないが、先ごろ、人民日報海外版で全国香港・マカオ研究会のメンバーで深圳大学香港・マカオ『基本法』研究センターの宋小荘・教授は『文匯報』に「本土観光客への排除行動は一種の精神病」と題する評論を掲載した。
「気にくわない病、わがまま病、反共産・恐共産病」などの精神的な病気であり、この病気は恐らく、教育の欠如、メディアの洗脳などが引き起こしたものだとし、特区政府に適切な解決を促した。
憎しみや差別を煽動
宋教授は、香港とマカオは自由旅行者にとって魅力に大差はないが、香港はマカオよりも面積が大きい分、旅客の許容量も10倍はある。仮に香港が旅客のキャパシティーを超えているというなら、マカオでとっくの昔に類似の問題が出ているはずだが、そのような報道は見たことがない。それに比べて、香港は「光復上水」「香港人優先」などの奇形的な街頭運動が起こり、憎しみや差別を扇動し、同胞を敵視するような主張が繰り広げられており、これは深刻な社会問題だと論じた。
また、本土の自由旅行者は香港のGDPの伸び率(経済成長率)と雇用に貢献しており、少なくとも3%以上は本土観光客のおかげだ。にもかかわらず本土観光客を排除する行動をとるなどといったことは「歴史的にも、世界的にもまれにみる行動だ」と記している。5月3日付け『星島日報』が伝えた。