上海証券取引所の情報筋によれば、上海と香港の個人投資家に双方の証券市場を開放する「滬港通(上海香港直通車)」の投資限度額は証券会社や個人に割り当てたものではなく、1日の総限度額に達しない限り投資家たちは申請の必要なく好きなだけ株取り引きが行える。使用通貨はすべて人民元となり、投資家は自分で換金する必要も相手側の市場に口座を開く必要もないという。
また、上海香港直通車は人民元のオフショアセンターの助けを借りて双方の人民元の換金を行い、その過程がオープンにされることはない。このため、現行の外貨管理制度との間で混乱を招くことはないとみられている。
中国本土の投資家は香港の証券市場を通じて人民元で香港株の取り引きの決算を行い、売買で得た利益は本土の口座に人民元で振り込まれる。この資金を香港の不動産や他の資産購入に充てることはできない。
香港の投資家もまた、上海の証券市場を通じて人民元で取り引きを行い、人民元で利益を受け取り、この資金でほかの投資を行うことはできないという。4月15日付け香港電台(RTHK)が報じた。