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2014.08.15

3種の歯磨き粉から発がん懸念のトリクロサン

 香港の消費者委員会が市販の歯磨き粉35種類のサンプル検査を行ったところ、3種類の製品から派発がん性が指摘されているトリクロサンが検出された。うち最も高い製品の含有量は全体の0.25%だった。トリクロサンの含有量は0.3%が基準値とされている。また、検査対象となったほとんどの製品から重金属の鉛が、いくつかの製品からは水銀とヒ素が検出された。含有量はともに低く、中国本土の化粧品の安全基準の範囲内だった。

 消費者委員会はトリクロサンに発がんのリスクがあるかどうかはまだ証明されていないとして、過剰反応しないよう市民に呼び掛けている。ただ、子供が過度に摂取すると歯のフッ素症を引き起こす可能性があるため、子供にはフッ素が含まれていない歯磨き粉を選ぶようアドバイスしている。

 トリクロサンが検出された歯磨き粉はコルゲート「Total Professional Whitening」、トータルケア「Toothpaste with fluoride Whitening」、ビバリーヒルズフォーミュラ「Total Protection Whitening」の3種類。含有量は各0.25%、0.24%、0.089%だった。

 鉛の含有量については、中国ブランドの「雲南白薬牙膏」が最も多い1.4ppmだったが、基準値の40ppmにはほど遠かった。水銀とヒ素は同じく中国ブランド「両面針中薬牙膏(氷爽薄荷/クールミント)」と、トリクロサンが検出された前述のトータルケア「Toothpaste with fluoride Whitening」から、それぞれヒ素1.1ppmと水銀0.02ppmが検出された。8月15日付け『太陽報』が伝えた。

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