深圳市前海新区の人民元越境ローン業務が正式な実施段階に入った。1月28日、同市で人民元ローン業務に関する調印式が行われ、香港の銀行15行が26項目におよぶ取り決めを記した協議書にサインした。15行の取扱総額は20億人民元に上る。
同時に中国本土側の銀行の調印式も行われ、中国建設銀行(深圳)、中国交通銀行(深圳)が人民元の域外ローン業務の協議書にサインした。本土の銀行が域外の企業に人民元での貸与を行うのはこれが初めてとなるため、前海は中国初の双方向越境ローン業務のテストエリアとしても注目されている。
ある消息筋の話では、建設銀行はすでに同日、2社の香港系企業に5億元の貸与を行った。また、現在18社が深圳側と香港の同行にローン申請を行っており、総額は329億元と伝えられている。1月29日付け『香港経済日報』が伝えた。