5月18日、広州市食品薬品監管局は市販の米のサンプル検査の結果を公表。安全基準を満たしていたのはわずか55.56%だった。
広州紙『南方都市報』の報道として5月19日に『明報』『星島日報』が伝えたところによると、検査は計18ロットの米を対象に抜き取り方式で行った。うち、10ロットは安全基準を満たしていたが、全体の45%に当たる8ロットから基準値を超えるカドミウムが検出された。
当局は不合格となった米のブランド名の発表を控えているが、『南方都市報』の記者が今年4月に広東省最大の食品卸売市場である仏山市の三眼橋市場で販売されていた米のサンプル検査を独自に行った結果、湖南省などで生産された11ブランドの米から基準値を超えるカドミウムが検出された。大量のカドミウムの摂取は腎機能に影響を及ぼす。
『南方都市報』は今年2月にも深圳市の食品会社、深糧集団がカドミウムの含有量が基準値を超えた米1万トンを湖南省で買い付け、その大部分が安い価格で市場に出回り市民の食卓に上ったと報じていた。深糧集団は問題のある米は市場に流出させていないとコメントしている。