5月9日、深圳市公安当局は警官200人と警察犬を動員した大規模な風俗取り締まりを行い、福田区沙嘴(シャーヅイ)のナイトクラブに居た100人余りを売買春などの容疑で連行した。
メールで来店誘う
東莞市の大規模な風俗一斉取り締まりから3カ月。深圳市ではその直後こそ鳴りを潜めていた風俗店が徐々に営業を開始し、今では以前同様に買春のあっ旋を行う店が増えていた。中でも深圳の「性地」とされる福田区の「三沙(上沙、下沙、沙嘴)」の娯楽施設は積極的で、店のスタッフらが香港人のなじみ客に来店を誘う携帯メールを送っていた。
このうち、以前から香港人客が多かった沙嘴のナイトクラブでは、美女が酒の相手をする以外に付近のホテルで性交渉に及ぶこともできるとして、男性客が再び多く訪れるようになり、以前と変わらぬにぎわいを取り戻していた。
これに激怒した深圳市公安局は、週末を狙って大規模な取り締まりを行い、この沙嘴のナイトクラブにいた店の責任者、スタッフ、売春を行った疑いのある女性と男性客など100人余りを連行。全員の事情聴取を行った後、刑事事件として勾留した。買春行為と無関係であることが証明された一部スタッフは釈放された。
勾留と10万元の罰金
消息筋の話によると、逮捕された客のうち65人は香港人男性。買春容疑で逮捕された客は保釈が認められず、14日間の勾留に加え7000人民元の罰金が、店で風俗嬢とテーブルを共にしていた客は勾留に加え3万人民元、ホテルでの現行犯逮捕だった場合は10万人民元の罰金がそれぞれ科されるという。
深圳市公安局は、他地域の公安と互いに情報交換しながら引き続き取り締まりを強化していく意向で、零時を過ぎた深夜でも市内のナイトクラブや下町の捜査を行い、違法行為を徹底的に摘発する構えだ。5月19日付け『星島日報』が伝えた。