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2013.09.06

福建省でも「カドミウム米」産地は公布されず

 今年5月に広東省でカドミウムの含有量が基準値を超えた精米が市販され問題となったが、今度は福建省の市販米から基準値を超えるカドミウムが検出された。今年第2四半期の同省質量技術監督局のサンプル検査で明らかとなった。同局はこの米の生産地を明らかにしていない。
 9月4日付け『第一経済日報』によると、同検査は福建省の企業350社が生産する精米などの穀物加工品377ロットを対象に行われた。このうち5社の製品5ロットは安全基準を満たしておらず、3ロットから基準値を超えるカドミウムが検出された。残る2ロットからは大腸菌やかびなどの微生物と基準値を超える二酸化イオウがそれぞれ検出された。
 カドミウムが検出された3ロットのうち、含有量が最も多いものは1キログラム当たり0.8ミリグラムだった。中国本土が定める米のカドミウム含有量の基準値は1キログラム当たり0.2ミリグラム以下。カドミウムは毒性が強く、大量に摂取し続けると生殖機能、腎機能に障害を及ぼし、乳ガンなどのガンに至るリスクが高まる。不合格となった米を生産した企業は同省の建陽市「華棋粮食品加工場」、順昌県「埔上良旺精製米加工場」、武夷山市「玉岩粮食品加工場」、廈門(アモイ)市「金焰食品有限公司」、三明市「天一食品有限責任公司」だという。

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