深圳市に本社を置く自動車・電池メーカー、比亜迪(BYD)は、米国第2位でカリフォルニア州最大の公共交通サービス企業、MTA( Metropolitan Transportation Authority)と電動バスの売買契約を結んだ。BYDの電気自動車は深圳市でタクシーに導入する動きもあり、7月2日の香港証券取引所(HKEx)での同社株価は一時13%上昇。同日の終り値は10.89%上昇の28.5香港ドルとなった。BYDの株価は香港の充電スタンドの事故後、急落していた。
7月3日付け『星島日報』によれば、MTAはBYD社製の電動バスを計25台購入する予定だが、まず先に5台を購入して試運転を行い、運営収益を評価した上で残り20台の購入を最終決定するという。MTAは今後、3000万米ドルを投じてバス運行による大気汚染を減らしていく計画で、BYDの電動バス購入はこの環境保護計画の一環となる。BYDは同州の運輸会社とも電動バス10台の売買契約を結んでおり、来年6月から出荷を開始する予定だ。また香港に続き、深圳市でも現在1万5000台あるタクシーをすべてBYD社製の電動タクシーに換える計画が浮上している。
BYDは米国の著名投資家、ウォーレン•バフェット氏が投資していることでも知られ、今年5月に開催された株主総会でバフェット氏は同社に対して長期的な投資を行う意向を示した。だがストラテジストの中には、深圳市のタクシーすべてを電気自動車に換えてもBYD全体の利益引き上げには限界がある。電気自動車の普及には充電施設や航続力などの技術的な問題をクリアにする必要があり、自家用車市場ではBYDは依然として困難を強いられているといった意見もある。
カリフォルニア州でBYDの電動バス採用 http://t.co/rY78DinqKp
— News9plus2 (@news9plus2) July 8, 2013