2014年2月1日から深圳市の最低賃金が、全日勤務は月給1808人民元、非全日勤務は時給16.5人民元に改訂される。これまでの月給1600人民元と時給14.5人民元と比較して、ともに増加幅は10%以上となる。
改訂の理由はワーカー不足。今後は春節(旧正月)を前に早めに帰郷するワーカーが増えるため、年末までに納品しなければならない商品の製造が追いつかないことを危惧する工場が多く、大規模な人手不足となることが予想されている。珠江デルタの多くの企業では早めにワーカーを確保しようと募集を始めており、一部では高額な給与を提示する所も出ている。
学歴不問、月給3000元
ある自動車会社の人事部スタッフは「求職者には月給3000元と1年後の8〜15%の昇級を提示している。意欲があり、仕事を学ぶ気があるワーカーであれば、学歴に関係なく採用する」と語る。この会社ではまだ技術系のワーカーは不足していないが、今後の製造量の増加と退職者を考慮し、早めに準備しているという。
中国本土の人材関連の専門家は、企業の多くが人手不足という難問をただ給与を上げることで解消しようとしているが、ワーカーの考えを理解し、感情面で気持ちを引き止めるよう努力することも大切だとコメントしている。12月28日付『星島日報』が伝えた。