「われわれにも尊厳と人権がある。売りに出すな!」。米マイクロソフトの買収が決まったフィンランドの携帯電話大手、ノキア(諾基亜)の広東省東莞市の工場で11月19日、大規模なストライキが発生。数百人のワーカーがスローガンを書いた横断幕などを手に敷地内の空き地に集合し、ノキアの身売り後、納得のいく賠償金が得られないことに抗議した。
同工場は来年1月、マイクロソフトに移管される予定だが、ワーカーらはノキア側がベトナム工場のワーカーと同等の処遇や賠償金を与えないのは不公平だとし、移管後も現在のレベルに賃金を維持するよう求めたが、回答は得られなかったという。
ストライキについてノキアは、「生産に影響はない」とする一方、ストライキに参加した139人のリストを警告文とともに工場内に貼り出した。ノキアによれば、139人は規則違反などに当たる上、「不当な方法で会社に要求を突きつけた」としており、処分する見通し。11月20日付け『晴報』が伝えた。