山東省産のショウガから基準値を大幅に超える残留農薬が検出されたことで、広州紙『新快報』は独自取材を行い、広東省広州市の野菜農家が中国国家が使用を禁じているオメトエートやメソミル、メチルパラチオンといった農薬を大量に使用していると報じた。これら農薬を使うと葉もの野菜は青々として大きく育つが残留農薬の含有量が多いため農家自身は食べないという。
同市番禺区のある野菜農家が語ったところによると、毒性の強い農薬は当局が使用を禁じているが、殺虫効果が高く価格も安いことから多くの農家が好んで使っているという。散布は頻繁に行われ、湿度の高い天気が続けば2日か3日に1回散布する。この報道後、当局が調査に乗り出したが、これらは氷山の一角とみられる。(5月30日付け『星島日報』)
中国本土では残留農薬とともに土中の重金属が食品に及ぼす影響も深刻化している。先きごろ、広州市内で販売されていた米の約半数から基準値を超えるカドミウムが検出された。本土の調査によれば、重金属に汚染された耕地は2000万ヘクタールに上り、中国の耕地面積全体の6分の1を占める。
調査は2007年、南京農業大学農業資源与生態環境研究所の潘根興・教授が行ったもので、サンプル検査の結果、華東・華北・華中・西南・華南・華北の6地域で販売されていた市販米の10%前後に基準値を超えるカドミウムが検出された。
また、広東省東莞市ではサンプル検査で70%のケーキやパン、マントウなど小麦粉で作る食品から基準値を超えるアルミニウムが検出された。市内数カ所の五つ星ホテルが販売する商品からも検出されており、市民に衝撃を与えている。(5月25、26日付け『明報』)
農薬乱用の疑い、重金属の土壌汚染も深刻 http://t.co/5Gpb1JHmhq
— News9plus2 (@news9plus2) July 7, 2013