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2013.06.14

工場移転名目にリストラ、ワーカーが抗議デモ

6月10日、広東省深圳市宝安区の街頭で同区の工場に勤める300人近いワーカーがデモ行進を行った。ワーカーは工場側が貴州省への移転を名目に賠償金を払わずにリストラしようとしていると訴えている。
6月14日付け『星島日報』によれば、デモがあったのは香港系のプラスチック工場「璇瑰塑膠公司」。6月9日、工場の正門前に100人以上のワーカーが集まり、「腹黒い社長がワーカーを侮蔑(ぶべつ)した」「労務契約を勝手に変えて移転の賠償金を拒否した」と書いた横断幕を手に抗議した。その後、夜になって工場側が機械設備を運び出そうとしたためワーカーと警備員が衝突。一部ワーカーは警備員に殴打されたと語っている。
翌10日には300人近いワーカーが街頭でデモ行進を行い交通が麻痺した。大量の公安が出動してワーカーに工場へ戻るよう促し十数人が連行されたという。
事情を知る人の話では、この工場には現在2800人のワーカーが勤務している。工場側はうち2000人を貴州省の工場に転籍させる計画だというが、ワーカーらは賠償金を支払わずに体よくリストラしようとしているだけだと抗議している。

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