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2013.05.06

成都で環境汚染の抗議デモ、昆明、上海でも

5月4日、四川省成都市で環境汚染をもたらすプロジェクトを誘致したとして住民が地元政府に対して抗議デモを行った。5月6日付け『星島日報』によれば、成都市では30キロ余り離れた彭州市に中国石油四川石化有限公司の石油化学工場が建設されることから、住民の多くが環境汚染を懸念。また、地震の多い四川省で仮に工場に影響を及ぼすような地震が発生すれば取り返しのつかないことになると不安を覚える人も多く、一部市民がネットで呼び掛け成都市の九眼橋で抗議デモを行った。
同日、公安は九眼橋のほか人が集まりやすい天府広場などに大量の警官を動員。「彭州」「九眼橋」「天府広場」といったキーワードは一時ネット上で検索できなくなった。公安側は警官の動員は地震の防災訓練と説明したが、市民はデモの前後二日間ほどは前述の場所に留まることを許されなかったという。一方、四川石化の責任者は環境汚染の問題について、「汚染物質の処理は国家基準を十分に満たしている」コメントとしている。
また、同日は雲南省昆明市でも2000人の市民が中国石油に対して抗議のデモ行進を行った。同社は昆明市安寧に石油精製工場の建設を計画しているが、市民は工場で精製されるPX(バラキシレン)が環境汚染を招くとし、地元政府にプロジェクトの反対を求めている。デモ行進は2時間半ほどで終了し、当局は100人余りの警官を配備したが、双方ともに衝突はなかった。
環境汚染への抗議活動は上海市でも行われており、5月1日以降、松江区で電池工場の建設に反対する住民が地元政府の庁舎前で抗議の座り込みを行っており、当局は大量の公安を動員して警備に当っている。

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