中国本土ではここ数日の豪雨で、貴州・湖南・江西・雲南・重慶など南部を中心とした8省・市に大きな被害が出ており、中国民政部の統計では882万人が被災、34人が死亡、21人が行方不明となっている。
そんな中、貴州省政府はマイクロブログ「微博」で、7月15日から降り続いた豪雨により貴州省貴陽市の南明河に展示中だった高さ十数メートルの巨大ラバーダックが流され行方不明になっていると伝えた。主催者側は、ラバーダックの発見者には賞品と懸賞金を出すとしているが、2日経っても依然消息は知れない。
ラバーダックはオランダの芸術家、フロレンティン・ホフマン氏が制作し、世界・各地を巡回展示している。2013年には香港のビクトリア湾で高さ16.5メートル、幅19.2メートルのラバーダックが展示され人気を博したが、期間中悪天候で空気が抜け、数日間展示を中止しメンテナンスを要するアクシデントに見舞われた。また北京市で展示された際は、市民からスモッグでよく見えないなどといわれた。ただ、今回のように豪雨で流されたケースは初めてだという。7月18日付け『晴報』が報じた。